2017年5月23日火曜日

Joel Coen(ジョエル・コーエン),Ethan Coen(イーサン・コーエン)『No Country for Old Men(ノーカントリー)』


昨今のメキシコ麻薬問題。

首絞めでの逃走や牛を殺す用エアガンとかなかなか面白い。コインで決めるシガーのキャラが濃いけど昔こんなキャラみたことある気がした。シガーはキャラとしてはプリズンブレイクのティーバッグやダークナイトのジョーカーみたいな良さはある。

ウェルズは登場させた意味もないぐらいだったな。モスも一瞬でびっくりした。
靴裏をチェックするシガーからカーラは死んだと見るべきか。
モスが服を買うシーンをシガーも行うところは、シガーも同じく狩られる側(追いかけられる側)になった感がある。
結局そう考えると呪われた財宝のように、金の持ち主は不幸になるみたいな感じ。シガーも逃れられない感があるな。モスの死が一瞬で直接的な映像にならなかったように、シガーもこの映画の後に死ぬんだろうな。

トミー・リー・ジョーンズは、やっぱりどの作品でも同じような感じで僕は嫌だな。結局ベルって題名のとおり今の時代に合わない老人なんだろうけど。やっぱ距離置くしかないわな。いかれた暴力の螺旋に関わると碌な事がないってわけだし。老人としての彼が一つの象徴なら田舎の保守派(今のトランプ支持者)って感じやな。時代を先取りしてる感はあるね。でもこれって昔の日本で言うと戦乱の世と出家みたいな対比。