2015年1月30日金曜日

Tomas Alfredson(トーマス・アルフレッドソン)『Tinker Tailor Soldier Spy(裏切りのサーカス)』


サーカス(MI6)とKGBの情報戦。

やっぱやさぐれるとフクロウを華麗に殺害するよね。

ぶっちゃけ最後の明るい感じは良くないなと思う。

シリーズ一気に見れるなら合格だがこれ単体だときついなって感じだ。

独特の冷静というか冷徹というか暗い雰囲気と相変わらずイギリスは曇だぜみたいなのを味わうのはいいんだろうけど。 ゲイの要素とかもそうだけどやっぱこれは全体的にみて雰囲気なんだよね。そういう楽しみ方が必要な映画っていくつもあるんだけどこれをわざわざ選びたくはないなと思った。虚無感が欲しい人だ。やるせない話ってのはそういう魅力もあるってのはわかる。

恋人が死んだことを知らないってやつはよくあるね。好みのタイプじゃないのに好きになるってのもテンプレだな。なんかでも他人にああいう風に言うのってじわじわくる何かがある。俺多分思うんだけど暗いっていうか淡いような少女漫画と同じ匂いを感じたんだと思う。不思議だ。

原作を一気にシリーズとして映画になるなら価値もあったかもしれない。

2015年1月18日日曜日

高橋 慶太郎『ヨルムンガンド』


 連載途中はわくわく感があった(基本はコミックで読んでた)し、人種も雑多でいろんな顔つきとかを漫画で表現されているのをみるのは新鮮な感じがあったしすごいと思う。打ち切りみたいな終わり方には全く理解はできないが最後以外は非常に良かった作品だ。オープンエンディングに対してお前が嫌っているだけというわけでなく、もう終わる少し前からなんともいえない残念な感じが出ていたと思う。

 仲間にスポットが当たってそいつの出身の国やそいつの過去に絡んだ話が出てきて味があるとは思う。泥臭さがちゃんとあってあー日本の漫画だって思うところもあるんだけど嫌な感じがなくバランスがとれていた。個人的にはルツの話が出てこなかったのは、神山健治『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のボーマみたいな扱いだな。

 一番好きな話はやっぱりDance with Undershaftになっちゃうね。個人的にはブックマンの最後の死んだ二人との会話が好きだ。ああいう独り言ってかっこいいよなって思うね。あれ以降の話は特に残念だと思う。

トップレベルで面白いが、ラストが微妙って感じです。

本広 克行『PSYCHO-PASS サイコパス』


 がんばって攻殻機動隊をつくろうとして失敗しましたって感じがしてならない。近年の傾向だろうがキャラが気持ち悪い。全体的にどの作品でも特定のオタクに媚びたキャラでうけつけないな。腐女子に媚びたキャラづくりってやめたほうがいいと思う。それに加えストーリーとかまで侵食したら完全に終わりだと思う。これは萌え豚に媚びて作品が壊れていくのと同じだ。狡噛慎也と槙島聖護の頭脳戦というか戦いが微妙すぎる。設定は結構良いのに完全に死んでる。知り合いに虚淵玄の名前とともに薦められたけど論外やで、まともな作品みてから俺に紹介してこいやゴミ屑。

Alfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)『Psycho(サイコ)』


 金をぱくってからの猜疑心、警戒からくる警官の怪しさってのがいい感じに出ていたけどはじめのところは特にどうでもいい。車も買い替えてそしてモーテルに向かい疑心暗鬼ってのは疲れるなとか思ってシャワーという安心感からのメッタ刺し。
http://www.cinemacafe.net/article/2013/03/12/15955.html
March 12, 2013(Tue) 18:15
ヒッチコックと作曲家が対立!?『サイコ』伝説のシャワー・シーンにまつわる裏話とは?
(略ry)
 「音と映像は切り離せない」というのがヒッチコックの信念だったが、ヒロインが襲われるシャワー・シーンでは音楽を一切つけないつもりだったらしい。ところが、音楽を担当したバーナード・ハーマンはそれに反対し、激しく容赦のないバイオリンの音色をつけ、恐怖そのものを呼び起こす旋律として、『サイコ』のスコアを史上最も影響力のある映画音楽の1つにしたのだ。
(略ry)
実際、この音があるからこそ映画が生きているんだろって思えるな。この時代の映画ってのは、というより、ヒッチコック自体がこうコミカルな感じの演出をするのか知らんけど、メッタ刺しにするのも雑だし、最後に犯人が捕まるところもコミカルってかまぬけな動きだ。あーこれは劇なんだって感じでね(ジャンルの問題かな?)。血も大して出ないし、ああいうのは別にそんなに出す必要性ってかリアルに再現する必要性ってのがないんだなとは思ったけどさ。

 ホームズは結局パターンを覚えることだと言ってたけどそういう予測っていうのをある程度考えるとその内に答えがでるだろってなっちゃう。ストーリーが進むにつれて絞られちゃうんだから、あのモーテルの主人が頭がおかしくて、母親も本人の妄想か何かだろみたいに思うと案の定だった。だがそれでも彼が母親の格好をして出てきた(前述どおり間抜けにつかまっていたがw)ときは、その演技としての表情がうわー怖いなって思わせるもんだった。たぶん一人で見たらちょっと怖かったと思う。ノーマン・ベイツ役のアンソニー・パーキンスの演技力ってことだな。いまだとこれはないなって思っちゃうのが病気の説明のとこだな。最後につかまった後、あの説明のための無駄な語りはいらねーだろって感じだけど、結局あの当時はそういう精神の病気ってのがあんまりわかってなかったときだからなのかもな。今だったらいらないだろあれ。アンソニーの気持ち悪さがすべてだと思う。それだけは実にいい。

2015年1月17日土曜日

Darren Aronofsky(ダーレン・アロノフスキー)『Requiem for a Dream(レクイエム・フォー・ドリーム)』


 思い起こせば今なら闇金ウシジマくんとかブレイキングバッドとか色々破滅していくような話も飽きてきた感はある。

 まぁタイトルどおり、for a Dreamってことだろ。単純にアヘン窟に対して感じた印象と同じものがある。

ハリー
腕どっかいっちゃった…w

マリオン
最後のMaid Marion. Welcome.って言われるところがすごい印象に残っていますね。ケツ振りながらセックスショーでこれでケツ末かとか思ってたら薬を抱いて寝るというくそつまらない終わり方が付けられてる。けつふりながら終われよな、最高なんだからあそこは…

サラ
摂食障害、ダイエットのために覚せい剤まがいのダイエットピルで薬物中毒とばばぁに容赦ない話だな。現実問題、モデルとか風俗嬢をぱっと思いつきそうだけどばばぁがこの設定っておもしろいなって思った。ばばぁおまえはどうでもいいし別に見たくもないんだよな。

タイロン
おまえいらなくね?

 胡蝶の夢っていうことわざを知っている人は、過激な薬物依存症の女がうつってるポルノを一緒に見ればこの映画の本質を読み取れるからみる必要はないね!
 
Clint Mansell - Lux Aeterna
一際目立つテーマ曲で頭の中でループするぐらいの名作です。この曲に出会えた感謝、さよなら映画みたいな感じぃ。

2015年1月14日水曜日

Vince Gilligan(ヴィンス・ギリガン)『Breaking Bad(ブレイキング・バッド)』


 周りの人がアメリカのドラマって面白いよとか言ってすすめてきたわけだ。物心ついたときからこっちは見てるよ死ねとか言わずに、ほんとにーこんどみてみるね♪とか言ってちゃっかり見ちゃった(テヘッ 夏の暑い日にだらだらとみればよりいっそう雰囲気は楽しめますね。これとハウス・オブ・カードがセットでおもしろいよー♪みたいな感じで薦めてくるやついるんでみんなも注意してくれ。一時期24とプリズン・ブレイクを布教していた宗教と手口が同じだ。プリズン・ブレイクお前はいいが、24てめぇは駄目だ。

season1
 悲劇の始まり、要するにプロローグで、全体的に非常につまらない。行き当たりばったりな事故の正当化である自己の正当化を繰り返す本質が初手からあらわれている。
まじめであることがウォルターの表面的な話だが、本質は正当化するごみくずであるといったところ、白パンツブリーフの冴えない中年のおっさんというのは、どこの国にも通じるイメージだな。 そろそろまともなパンツ探そうか。思えば服装とかの趣向まで変わっていったら面白かったのになって思う。虐げられたよき夫でお父さんってことか。これ日本で長男じゃなくて長女だったら更に悲惨なことになってたよなw娘に嫌われる父とか男はつらいねw

season2
ep12 マイ・リトル・ガール Phoenix
 ジェシーとジェーンの恋愛のゆるやかな微笑ましい雰囲気から、嘔吐物をつまらせるリアルな映像の後の圧倒的な絶望感がやばい。リアルすぎて気持ち悪いし、物語の落差があり非常に印象的だ。この話があるからこのドラマをみてよかったなと思えるぐらいの衝撃だった。どうでもいい話だけど次々とごみみたいな売人などが死んでいく中で、やっぱ命の価値とかをみている自分がいるなと淡々と考えていた。ここでもウォルターのくずっぷりがひかるね。この時点でこの物語には絶望しかないんだなと気づいた。ジェーン・マーゴリス役のクリステン・リッターの病んでる危険な感じで壊れそうな美しさは非常にぴったりだ。ここだけでいえばすごく評価が高い。そして、この死は蝶のゆらゆらとしたはばたきだと解釈し、飛行機事故が竜巻だとしたら、バタフライ・エフェクトだ。薬で夢と現実の区別もつかない蝶は胡蝶の夢のようだ。

season3から後の話は規模が大きくなっていく売人家業の繰り返しに過ぎないと思うし、キャラの気になる点でも書いてみる。

ウォルター・ホワイト…妻や息子から否定され、最期に自分のためにやったんだとウォルターは気づくというか気づかされるわけで、生きてるってのはこうギラギラしたもんなんだって、それ自体が正当化したもんだろうけど、ウォルターは他人(この場合家族と自分の病気の費用)のためにやっているんだってそれを認めていなかったのをついに認めることになる。とはいえ家族に金は残そうとはするけどね。これが俺の人生なんだと気づきましたとかその歳になって何してんだこいつみたいな。高校デビューとか大学デビューとかよりひどくて、中年になって万引きするような変に抑圧されたものが爆発した感じがして白い目でみちゃうね。子供のうちから暴れとこうぜみたいな。遅すぎた反抗期。これからこういうやつのことウォルターホワイトって呼ぼう。最初の頃のキャンピングカーシャブシャブ時とハゲヒゲテロリスト時の対比が非常に良かったけど髭に若干の違和感あり。仮面ライダーの首から髪の毛でてる並になえました。

ハンク・シュレイダー…天職だなって感じで勘も冴えるやつで行動派の正義の警官。バランスのとれた人間で完璧のようにみえるが、メキシコという環境下ではそれは通用しなかった。どんだけ有能であっても環境である前提が違えば変わってくるよと。思えば能力があり過ぎるがゆえに、はまっていく。よく推理物で主人公より頭が良すぎて気づいてしまって犯人とか敵に殺されてしまうキャラとかいるけど、勘が良すぎたばっかりにみたいな。思えばウォルターが金で彼を助けようとするところは明らかにメリハリつけれない中途半端な甘ちゃんウォルターってことが強調されてるってことだな。てか大体のやつの死因ってそういうウォルターの中途半端なところからきてるんだよな。

ジェシー・ピンクマン…いややっぱウォルターとこいつのコミュニケーション不足ってのが大きいよな。そこからはじまるイザコザによって周りの人間が死んでいくっての繰り返し。
http://www.breakingbad.jp/interview03.php
Interviewインタビュー
Aaron Paulアーロン・ポール
(略ry)
Q :ジェシー・ピンクマンは、当初シーズン1で死ぬことになっていたのですよね?
    そうなんだ。ジェシーは死ぬはずだった。次のシーズンに視聴者を引っ張る、シーズン最後の山場にすらならない予定だった。ただ、ひどい爆発か銃撃戦に巻き込まれて死ぬ予定だったんだ。どちらだったか忘れたけど。でも第1話を撮った後、撮影が本格的に始まったら、全体的なストーリーの動きが変わっていった。ヴィンスがウォルターとジェシーの力関係を気に入って、そのストーリーを続けていくことになったんだ。
(略ry)
 ウォルター一人だと緊張感は生まれないだろうし、淡々と進んでいくだけだけだからなのかもしれないが、あまりに無常な感じで無能な二人のミスの数々はみていて心地よいものではないな。ハエの回の話にしろ、秘密を隠しているウォルターはやっぱごみくずだなwって二人の関係ってすげーさもしいよな。ジェシーがすべてを失っていく話だともいえるな。

グスタヴォ・ガス・フリング…ジャンカルロ・エスポジートの役がはまっている。ファーストフードの店長が似合ってるし、冷静な感じが出てていいよな。ただここまで頭がいいキャラってのがウォルターとピンクマンを野放しにするわけがねぇわなって思っちゃうねw彼の死ぬシーンって馬鹿みたいな話で、半分が完全に吹っ飛んでるわけで片方からみて大丈夫な感じに見えるわけよ。それがこう歩いて、ぐちゃぐちゃな半分がみえて倒れる。これがあり得ないギャグみたいなシーンだけど良かったね。かなり好きなキャラだったけどマイクも同様だよな。Zafiro Añejoはデザインがいいね。架空のテキーラらしいけど毒が入ってないなら飲んでみたいもんだ。

マイク・エルマントラウト…ガス同様にジョナサン・バンクスの役がはまっていて、キャラも好きだ。こういう冷静沈着で非常な部下で、泥臭いところからたたき上げでがんばってきましたみたいな雰囲気のキャラは実にいい。まぁその死もガス同様に。ガスは嫌いだけどマイクは好きだって友達が言ってたんだけどまぁ俺の場合この二人がいなくなったらウォルターとジェシーの痴話喧嘩がはじまるだけだし非常にどうでもよくなってきたよ。

  この世は無常だみたいな感覚にっていうか虚無感ってやつだ。だけど登場人物がちょっと突然要所要所で無能すぎやしませんか?って思うところが多い。

Michael Bay(マイケル・ベイ)『Transformers: Age of Extinction(トランスフォーマー/ロストエイジ)』


 今作から入ったらたぶんくそつまんねぇと思う。いやもうトランスフォーマーが主体なんだからどうでもいいだろって感じもあるし大丈夫か。んで3Dで当時鑑賞した。はじめての3Dということで、どきどきしながらユニバーサルスタジオなみに楽しいんだろうなとかわくわくしていたんですよ。そんなこんなでちっちゃい恐竜が立体的に動いててすげーかわいいぴょこぴょこしてるとか思ってた。時間がたつにつれ案の定、隣の人は寝てるし、僕も眠たくなった。長すぎるんだよな。なんかこう戦闘とかでも単純なものの繰り返しだしそれが3Dでみて楽しいってものじゃないしな。てかあんまり3Dじゃねぇし…こうなんだろうなぁ、テンポはいいかもしれないけどだから何してんだって感じでメリハリがない。ポップコーン食べてコーラ飲んでて、ユニバーサルスタジオといえばポップコーンだと、あぁこんなことならUSJでもいくんだったって思わされたね。

 シングルファーザーの父と娘のお話。んでボーイフレンドに娘を頼んだ!みたいな感じだ。 オプティマスが親でバンブルビーが子供みたいなそういう感じもあるんだけど、この二つの要素も特に何か活かされた感じがない。全体的に緊迫感がなかった。娘がやばい!みたいなときでもすぐ解決でなーんだ大丈夫じゃんみたいな、バンブルビーが挑発にのってやばい!すぐ終わり大丈夫だった。あぁ平和だなと。

 やさしく考えるとだね、スパイダーマンも三部作で終わって、新たにはじまったんだということで、次をわくわくしながらみようみたいな感じなのかな。明らかに俺がこんなものつまんねーわばーかみたいな歳になった老害なのかもなwとりあえず爆発しとけみたいな映画ってことだよな。

ルーカス・フラナリー・・・くそうざい上にうるさいギャグ要員で即死亡、完全に死んだ姿がターミネーター。 思えばこいつなんで死んだかってやっぱ代わりのやつがいるからだってことかなw

ジョシュア・ジョイス・・・ルーカスの代わりのくそうざい上にうるさいギャグ要員ジョブズ。

ドリフト・・・先生ってオプティマスとかいうコンボイのことを呼んでる侍ボロット。

 ラチェットが死んだ…とかルーカスはうぜぇからどうでもいいけど死んだ…とかも何だか何も感じないぐらいにトランスフォーマーのかっこいい動きとか車とか建物とかの壊れ具合や爆発をみろ!単純に!ってことだよな。そういう作品だよ。考えるな感じろ。あとこんな長い時間3Dメガネなんてつけてられっかってんだ!あぁ僕は汚い薄汚れた大人。