2014年2月20日木曜日

2014年ソチ冬季オリンピック開会式


2014年2月7日ソチ冬季オリンピック開会式 

デイリースポーツonlineに新たな森語録がのっていた。
http://www.daily.co.jp/olympic/sochi/2014/02/10/0006697928.shtml
森喜朗会長「英語は敵国語だった」


2014年2月10日

 20年東京五輪・パラリンピック組織委員会が9日、ソチで会見し、森喜朗会長(76)ら執行部が高齢で語学力に乏しいことなどについて厳しい質問を受けた。森氏は第2次大戦に触れ、英語は「敵国語だった」などと説明した。

 英語力について、森氏は「昔はボール、ストライクも『よし』『駄目』と日本語を使わされて野球をやっていた。私の世代はよほど特別に勉強した方じゃないと外国語をよく理解しない」と話した。出席者からは「敵国語とは不快な表現だ」(英国人記者)「ジョークだと言えば笑い話で済んだが、そうではなかった」(米国人記者)と当惑する声が聞かれた。

 組織委幹部に女性が不在な点も指摘され、最終的に20~25人となる理事などのポストに起用する考えを示した。
後述するが直前の動きを考えれば、ロシアに対してのリップサービスを含んだ発言なのかもしれないが、女性起用と英語という点で言えば、日本の国際社会においての標準を指摘しているように思う。その点についての確認のようなものだろう。ここ最近、価値観の変化というものを感じる。倫理観などの共有は外交としては一番強い部分であるといえる。対中国を見据えた外交においては、ある程度折れて価値観を共有せざるを得ない部分もあると思う。

 直前の動きとして、The Voice of Russiaの報道をみてみる。
http://japanese.ruvr.ru/2014_01_29/127989848/
森喜朗元内閣総理大臣 ソチ五輪を訪問へ
29.01.2014, 13:19
  2020年の東京五輪組織委員会の委員長を務める森喜朗元内閣総理大臣は、2月7日に行われるソチ五輪開会式に出席する。

   森氏は、2月10日に日本がソチで開催する行事に出席するほか、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長およびジョン・コーツ副会長と会談を行う。

さらに2月9日に行われる東京都知事選挙に当選した新しい東京都知事もソチを訪問すると見られている。

   これより先、日本の各メディアが報じたところによれば、安倍晋三内閣総理大臣がソチ五輪開会式に出席し、ウラジーミル・プーチン大統領と会談する予定であることが明らかになっていた。
  リアノーボスチ
プーチンと森とのパイプを活かし、外交している。これは今までの外交の成果であろう。民主党が与党であった野田内閣の時代から、森は動いていた。ここでも価値観の話が出てくるのであるが、同性愛の問題がある。その点においては、マイナスになる部分もあるが日本にとっては、北方領土問題があるのでここは行くメリットがある。安全性が確保できない中で出席するには命の危険があるため、諸外国は行きたがらないという事だ。そんな状況の中で、日本が現役の首相と元首相が出席するという事はかなりロシアに対するシグナルとしては大きな意味がある。
2014.02.07 くにまるジャパン - 文化放送
佐藤優の発言のみ抜粋し、文章化
それだから今日は北方領土の日で北方領土返還要求全国大会が行われてそれは毎年総理が発言しているわけですね挨拶をしているわけです
それを安倍さんもやるわけですよそれでもしロシアに行かなければロシアのマスコミは明日以降ロシアの晴れの開会式のときに日本の首相は来ないだけでなく反露的な会合に出て我々の式典にあやをつけたと
こういうようなキャンペーンをはられて大変な反日キャンペーンになりそうなとこだったと
しかし安倍さんとしては北方領土問題をきちんとやるということを言わないとこれは彼の信念にも反すると
彼の支持母体の保守的な人たちとの関係でもこれをかかすわけにはいかないと
どうしようかって考えてるときに知恵者がいたんですね
飛行機を大急ぎで飛ばせばその日のうちに間に合うと
そうすれば開会式の日につけば開会式の日に出席した事になる
そしてその前には森さんに入っててもらってプーチンと会っててもらうと
二日連続で森さん安倍さんという形で会見すればロシアのマスコミも日本は北方領土の日は隠れちゃうと
それでプーチンのところにも余計な情報は入らないだろうと
なかなか良くここは計算してやったことなんですね
最初は行かないつもりだったんですよ
ところがあの数週間前にやっぱり方針変えましたね
これ知恵者はこれ二人いますね
一人は谷内正太郎さん今の安全保障会議の事務方のトップ
それからあと斎木さんですね 外務事務次官
この二人があのきちんと連携して全体のバランスを取ってこの辺が一番良いだろうということを考えたっていうことだと思います
1855年2月7日(安政元年12月21日)
日本国魯西亜国通好条約(日露和親条約、日露通好条約、下田条約、日魯通好条約)
日本とロシア帝国で締結された条約

ここでの重要な点は、日本とロシアとの国境(択捉島と得撫島の間)。

 支持母体の保守的な人たちという考えで言えば、強硬な考えを持つものが安倍の支持層なのかといえば、先の都知事選の結果を見てもわかるが違うと思う。国政になると影響力が違うのは言うまでもないが、そこまで強硬な人たちは少数ではないかな。右翼や左翼といったイデオロジーをもった人たちは一般的に政治に対して距離をおく日本人からすれば、珍獣扱いである。未だに冷戦が終わった事に気づかない馬鹿で、関わりたくない危ない人たちだ。そういうことで言えば、党内での支持基盤ということかな。先の選挙戦の結果を見ても安倍を支持した議員の事だろうとみる。次の総裁選がどうなるのか気になるところだ。それには経済の安定が不可欠になってくる。こういった交渉をするのに、短期政権では無理なのは明白であるし、がんばってもらいたいなと思った。一定の勢力として、強いイデオロジーを持った連中が出てくる状況はデフレ化で経済が悪化した状況であるといえる。その片鱗が少し見えてきてはいたのだが、アベノミクスによるデフレ脱却というその政策はその様な極端な政党や政治家の抑止に繋がっている。

 安倍は経済に力を入れるべきだ。それに対して国民の支持があるわけであって、生活水準を何とかしなければならない。維新の会が失速しているのは、橋下の失言が大きいが経済の要素も大きい。その部分においては、党内の政局を含めて菅官房長官が綱引きして支えていると思う。脇の甘さをカバーできないと前回の政権と同じことになるだろう。かなり外交力がある谷内正太郎の手腕を今後も注視したい。

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